WebSphere、J2EE、J2ME、J2SE、Struts、JSFについて

 

 

 Javaには現在、3種類のプラットフォームが用意されています。基本仕様を提供する
J2SE(Java2 Platform Standard Edition)と、
機器組み込み向け仕様のJ2ME(Java2 Platform Micro Edition)、
そして企業情報システム向け仕様のJ2EEです(図1)。

J2SE
J2ME
J2EE


図1 Javaの3種類のプラットフォームの関係

詳しくは、こちらから
http://www.atmarkit.co.jp/fjava/rensai2/j2eemap01/j2eemap01.html

・StrutsはServlet、JSP、JavaBeansといったJ2EEテクノロジによるMVCアーキテクチャを採用したWebアプリケーションフレームワークである。
・JSF(Java Server Faces)もまた、J2EEテクノロジによるMVCアーキテクチャのWebアプリケーションフレームワークである。

StrutsとJSFは同じ?
JSF等についてはこちら
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0501/19/news010.html

1.WebSphereとは                                                             

日本IBM、Webアプリ開発の生産性を高めるJSFを先取りした開発ツール

JSFは最新のサーバーサイドJava技術で、Webアプリケーションの生産性向上や、開発者層の拡大につながるものと期待されている。
HTMLで構成するWeb画面のユーザー・インタフェースの構築を、Servlet APIやJSP(JavaServer Pages)を使わず、
より短い記述で開発できるようにする。JSFに対応した開発ツールを使えば、Webアプリケーションを、
画面上のコンポーネント群とJavaプログラムを結びつけていくVisual Basicライクなやり方で開発できるようになる。

 JSF対応の開発ツールとして、先に米Sun Microsystems社がJSF対応の新開発ツール「Java Studio Creator」
(以前はProject RAVEのコード名で呼ばれていたもの)のプレビュー版を12月3日にリリースしたばかりである。
こちらは、まだ正式版ではない。2004年前半にJSFが最終版として確定した後に、WebSphere Studioの正式機能として搭載する。

IBMのWebSphere Studio V5.1.1が、SunのJava Studio Creatorとどう違うかだが、まずSun製品がNetBeansがベースであるのに対し、
IBM製品はEclipseがベースであることが挙げられる。もう一つの大きな違いは、データベースを扱う機能として、
IBMが開発したWDO(WebSphere Data Object)を搭載することだ。

WDOはデータベース(現状ではリレーショナル・データベース)を抽象化する。この技術は、IBMとBEAが標準化団体JCPに対して
JSR-235 Service Data Objects(SDO)として提案中である。つまり、将来はJavaの標準技術となる可能性がある。
日本IBMでは「標準化を先取りして製品に搭載した」と説明する。

 JSFとWDOを併用することで、データベースを扱うWebアプリケーションを従来に比べはるかに高い生産性で開発することが可能となる。
記者発表会でのデモンストレーションでは、ごく短いJavaプログラムとWeb画面とを結びつけ、データ検索アプリケーションを
手早く作れる様子を見せた。

 同社は、このWebSphere Studio V5.1.1に、先行ユーザーが存在することも明らかにした。
早稲田大学理工学部が、2004年初頭に開催するプログラミング・コンテストに利用する。
また、清水建設は、現在JSFの開発の容易さや、同社の開発プロセスへの適合性などについて評価中である。

・WebSphereとはIBMのサーバソフトウェア製品群のことで、このなかには、Javaプログラムを実行するための
「WebSphere Application Server」や、ビジネス統合ソリューションの「WebSphere Business Integration」などが含まれる。
このソフトウェアは、販売管理用アプリケーションや在庫管理システムといった異なるシステム間において、
データ転送やトランザクションの実行を可能にするものだ。これを利用することで、ビジネスプロセスを合理化したり、
進行中のオペレーションを効率的に管理したりできるようになる。

各製品の大雑把な分類一覧。
WebSphere Application Server: J2EE アプリケーションサーバ
WebSphere Studio: EclipseベースのIDE、Eclipse+独自機能いっぱい
DB2: リレーショナルデータベース
Rational: 仕様作成、モデリングや開発プロセス構築
Lotus: グループウェア、WebSphere Application Server+DB2+アプリ
Tivoli: システム管理、セキュリティ

こんな感じかな、WebSphere Studioは、WSSDとかWSADとかいう省略名で書かれてることが多い。


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